妊娠中はナチュラルチーズは控えるように言われたりしますが、
日本で作られたあるいは大手企業やレストランが輸入してきたナチュラルチーズは
非加熱でも安心して食べることができます。
それはなぜでしょうか?こちらでは日本のナチュラルチーズについて説明致します。
日本のナチュラルチーズはなぜ妊娠中でも安心して食べられるのか?
まず、妊娠中はナチュラルチーズを控えるように言われているのは、
リステリア菌が存在する可能性があるからです。
リステリア菌が存在すると、
妊娠中にリステリア菌に感染した場合、
無症状や軽症であれば問題にはならないのですが、
重症化した場合、これを侵襲型というのですが、
胎児に移行して流産や死産の原因になったり、
生まれてくる赤ちゃんがリステリア症にかかった状態で生まれてきたりするためです。
ですので、妊娠中のナチュラルチーズは控えるように言われているのですが、
これは海外のナチュラルチーズの話で、
日本で作られたナチュラルチーズは加熱用と書かれていなければ
そのまま食べても問題ありません。
なぜ問題がないのかというと、
日本は食品衛生法という法律が定められており、
乳の段階で加熱殺菌することが義務づけられております。
参照:一般社団法人日本乳業協会
この加熱殺菌によりリステリア菌を始め大腸菌など様々な菌が殺菌されます。
その殺菌された乳でチーズを作るため、
モッツァレラチーズやカマンベールチーズ、マスカルポーネチーズ
などのナチュラルチーズは加熱せずにそのまま食べることが出来るのです。
加熱用のナチュラルチーズもある
日本産のものでも加熱用のナチュラルチーズが販売されています。
例えば、ピザ用チーズやとろけるナチュラルチーズなどがそれに当たるのですが、
これらは加熱することを前提に作られていますので、
必ず加熱してから食べるようにしてください。
もし加熱用のチーズを加熱せずに食べるとリステリア菌の食中毒になる可能性があります。
海外から輸入されたナチュラルチーズは?
海外から個人輸入されたナチュラルチーズであれば、
日本の食品衛生法に当てはまりませんので、リステリア菌が存在する可能性がありますが、
大手企業やレストランなどでは食品衛生法が適用されますので、
それに従って、海外産のものでも加熱殺菌が行なわれたもので、
なおかつサイゼリヤなどはそうなのですが、
リステリア菌の検査に通過したものだけを輸入しているため、
リステリア菌は存在しません。
ですので、お店などで販売されている海外のナチュラルチーズは
加熱用となっていない限り
そのままでも安心して食べることができます。
海外のナチュラルチーズはなぜ危ないのか?
海外では日本のように食に関する安全性の水準が低いところが多く、
チーズも乳の段階で加熱殺菌することは義務づけられていません。
もちろん海外でも乳の段階で加熱殺菌しているものもあるのですが、
加熱殺菌していないものもあります。
ですので、海外で食べる
例えばモッツァレラチーズやマスカルポーネなど
非加熱で食べるようなチーズにもリステリア菌が存在する可能性があるのです。
もし海外旅行に行った際はチーズだけではないですが、
十分に注意してください。
まとめ
日本は食品衛生法という厳しい法律があり、
それに従わなければならないため、
チーズを作るのも生乳の段階で加熱殺菌処理が行なわれた
乳でチーズを作るため、加熱用となっていない
ナチュラルチーズにはリステリア菌は存在しませんので、
そのままでも安心して食べることができます。
これは輸入される海外産のナチュラルチーズにも食品衛生法が
適用されますので、企業やレストランで提供される海外産のナチュラルチーズも
加熱殺菌された乳を使って作られたナチュラルチーズになりますので、
そのままでも安心して食べることができます。
ただし、個人輸入してきたチーズや海外で食べるチーズは
加熱殺菌されているかどうかわかりませんので、
非加熱のチーズは食べないようにしましょう。