妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
ティラミスは食べても良いのでしょうか?
気になるのはアルコールとカフェインとチーズです。
こちらでは妊娠中のティラミスについて紹介致します。
妊娠中ティラミスは食べても良いの?
結論から言うと、ティラミスは1個程度であれば
ほとんどの場合、食べても問題にはならないでしょう。
ただし、アルコールは少量でも胎児に影響を少ないながらあり得ますので、
もしアルコールが含まれるティラミスを食べたのであれば、
次からは気をつけるようにした方が良いでしょう。
コンビニで販売しているティラミスにはカフェインやチーズは
入っているもののアルコールは含まれていませんので、
より安心して食べることができます。
アルコールは大丈夫なの?
ティラミスに含まれるアルコールはせいぜい数%で、
妊娠中にアルコールを摂取してもほとんどの場合問題にならないとされる
量としては、
ワイン:グラス1杯
日本酒:コップ1/2杯
ビール:350ml缶1本
とされています。
※これ以下の飲酒量であれば胎児に影響がないという安全量は確立されておりません。
これを越えると胎児への影響が出る可能性が高まっていき、
1日6杯以上摂取していると奇形発生が明らかに高くなることがわかっています。
1日8杯以上になると胎児アルコール症候群発症率が30~50%となります。
ですので、少量のアルコールは問題がないとは言い切れませんが、
多少の胎児への影響はあるかもしれませんが、
すぐに奇形発生率が高まったり、胎児アルコール症候群率が高まったりすることは考えにくいです。
なお、はと産婦人科では次のように述べています。
ワインを少量飲んだ程度であれば実際には問題はありません。1日平均飲酒量がアルコール1杯未満で、かつ1回平均飲酒量がアルコール4杯未満であれば、胎児への影響は少ないと推察されますが、その後は禁酒してください。
引用:はと産婦人科
ですので、ティラミスを1個食べた程度では問題になることが考えにくいことがわかります。
ただし、次から気をつけてください。
チーズは大丈夫なの?
ティラミスに使われているチーズはマスカルポーネチーズというナチュラルチーズで、
加熱もしておりませんが、国内で販売されるティラミスであれば問題ありません。
というのも日本では食品衛生法により乳の段階で加熱殺菌することが
義務づけられており、その工程によりリステリア菌は死滅しますので、
国産のあるいは海外から輸入されたものだとしても個人輸入でなければ、
食品衛生法の対象になりますので、ナチュラルチーズであったとしても
問題なく食べることができます。
ただし、海外旅行に行き、ティラミスを注文するのは避けてください。
海外では乳の段階で加熱殺菌していないものも多く、
リステリア菌が存在する可能性があります。
カフェインは大丈夫なの?
妊娠中はカフェインを控えるよう言われたりしますが、
そうではなくて過剰摂取することで早産や流産のリスクを高めると言われています。
世界保健機関(WHO)では妊娠中の1日のカフェイン摂取量は300mg以下、
欧州食品安全機関(EFSA)では1日のカフェイン量を200mg以下であれば胎児に健康被害は生じないとし、
カナダ保健省では1日に300mg未満のカフェインまでは問題ないと定めています。
参照:東京都保健医療局
日本の医師も1日にコーヒー1~2杯なら問題ないとする医師も多いため、
総合的に見ると、妊娠中の1日のカフェイン量は200mg以下であれば、問題ないとみて良いでしょう。
ティラミスに含まれるカフェイン量はどの程度含まれているかは定かではありませんが、
仮にティラミス1個に対してインスタントコーヒー小さじ1杯使用しているとしたら、
ティラミス1個あたり84mg程度のカフェインを摂取することになりますが、
上記に書いたように1日に200mgのカフェインまでは問題ありませんので、
ティラミスを1個食べてもカフェインによる影響は胎児は受けません。
ティラミスには卵も使用されている
ティラミスには卵(卵黄)も使用されており、加熱はされておりません。
ですが、日本の卵であれば問題ありません。
日本のスーパーなどで売られている卵は出荷前に徹底的な洗浄・殺菌が行なわれており、
外殻にはサルモネラ菌は付着しておりません。
卵内部にサルモネラ菌が存在する「汚染卵」というものがあるのですが、
その確率は0.003%と非常に低く、汚染卵にあたったとしても
新鮮な卵であれば、卵1個の中に数個程度の菌しか存在しませんので、
食べても食中毒になることはありません。
ただし、これはヒビなど入っていない、賞味期限内で冷蔵庫で保存されている
日本の卵に限ります。
どれくらい食べても良いの?
またに食べるティラミスでしたら、1個食べてもカロリー的にさほど問題にはならないでしょう。
もしアルコールが含まれているのでしたら、控えた方が良いでしょうが
入ってないものについては1個食べても構いません。
しかし、これが毎日となるとカロリーの摂りすぎに当たる可能性が出てきます。
妊娠中のおやつの摂取量は厚生労働省の食事バランスガイドによると
1日200kcal以下と定められています。
ティラミスのカロリーを見てみると、
1個(136g)あたり369kcalあります。
100g換算で271kcalとなり、1個食べると200kcalを軽く越えてきます。
たまになら問題ないのですが、日常的におやつのカロリーが多いと
肥満や妊娠糖尿病になる可能性が高まりますので、
ティラミスは日常的に食べないようにしてください。
食べたとしても半分にとどめるなどカロリーを調節するようにしましょう。
アルコールが入っているかどうかは事前に確認しよう
ティラミスをレストランで注文すると多くの場合
アルコールが含まれているものが出てくるかと思います。
ですので、お店で注文する際は注文する前にアルコールが含まれているかどうか確認するようにしましょう。
万が一アルコールが含まれているティラミスを食べたからと言ってもほとんどの場合問題にはならないのですが、
念のため注意を払っておきましょう。
なお、サイゼリヤのティラミスにはアルコールが若干含まれています。
スーパーやコンビニ等で販売されているティラミスは
アルコールが含まれていたとしたら、アルコール何%というような表記がされていますので、
されていないということはアルコールが含まれていませんので、
安心して食べることができます。
まとめ
ティラミスは種類によってはアルコールが含まれているものがあります。
妊娠中に知らずに食べたからといって過剰に食べていなければ、
問題になることはほぼありませんので、食べてしまったと心配になる必要はありません。
念のため次からは気をつけるようにしましょう。
カフェインもチーズも卵も日本のものであれば、
妊娠中に食べて問題になることはありませんので、
食べ過ぎなければカフェイン摂取量も問題にはなりません。
ただし、高カロリーですので日常的に食べるということは避けてください。