妊娠中生卵は食べてもいいの?サルモネラの危険性は?

生卵

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妊娠中は生卵の摂取を控えるように言われていますが、
それはサルモネラ菌による食中毒を懸念してのことです。
では、サルモネラ菌による食中毒になる確率はどの程度のものなのでしょうか?

目次

卵にサルモネラ菌が存在する確率は?

海外では生卵を食べると食中毒になるとして、
生卵を食べる分化というものが存在しておりませんが、
日本では卵かけご飯やすき焼きなど生卵を食べる分化が存在してます。

日本の生卵は出荷前に洗浄を行ないます。
これを洗卵と言うのですが、方法としては熱いお湯をかけていくのです。
サルモネラ菌は熱に弱く、60℃くらいの温度で死滅しますので、
この洗卵の過程で殻に付着したサルモネラ菌は死滅します。

それだけではなく、洗卵された卵は自動洗浄機の中に入り、
次亜塩素酸溶液により殺菌されます。

その後、汚れを落とすために特殊ブラシの高速回転で洗っていきます。

さらに、目視による検査が行なわれ、ひび割れや汚卵が取り除かれ、
検査を終え計量・パッキングに入る前に紫外線殺菌も行い、
卵殻表面に付着している細菌やウイルスを効果的に殺菌するのです。
参照:ウフウフカンパニー

というように徹底的に殺菌洗浄を行なっているため、
殻に菌がついているということはありません。

問題となるのは卵の内部にサルモネラ菌が存在する場合です。
内部に菌がいる卵のことを汚染卵というのですが、

汚染卵が現れる確率は
0.003%程度(3万個に1個の確率とも言われている)といわれており、
極めて低いもので、仮に汚染卵であったとしても
菌数はたまご1個あたりに数個程度で、
常温でも一定期間内は繁殖することが出来ないため、
それを食べても食中毒になることは極めて低い確率なのです。

ただし、その一定期間内を過ぎると菌が急速に増殖を始めるため、
購入後は冷蔵庫で保存し、賞味期限内に食べるようにしてください。

例え、妊娠中は免疫力が下がるとはいえ、日本の卵で
サルモネラ菌の食中毒になるのは新鮮な卵であれば
極めて低いです。
参照:日本卵業協会

卵の食中毒件数と推移について

厚生労働省が食中毒に関する統計資料を公式サイトで発表しているのですが、
それを見てみると、1995年から2005年までの10年間は、年間10件以上発生しており、
ピーク時には50件近く発生しています。

しかし、2006年以上はほぼ1桁台となっており、2020年は2件、
2021年は0件、2022年は2件
とほとんど食中毒が出ていないことがわかります。
参照:YAHOO!JAPANニュース

妊娠中に生卵は食べても良いのか?

妊娠中に生卵を食べてもよいかについては、
他サイトを見ると食べないようにと言っているサイトが目立っており、
実際、厚生労働省でも妊娠中の生卵は避けるように言っています。
参照:厚生労働省

しかし、この通達は1998年7月22日のもので、
20年以上前の文章になります。

上記で紹介した食中毒件数を見ると、
2021年ではゼロ件でしたし、2022年も2件と生卵による
食中毒が昔と比べてかなり減っていますので、

妊娠中に生卵を食べても良いかについては、
食中毒になる確率が0%ではないため、
推奨はできませんが、食べてもほとんど問題ないと考えます。

妊娠中だけではない免疫力が低い人

妊娠中は免疫力が低くなると言われていますが、
免疫力が低いのは妊婦だけでなく
高齢者や乳幼児も免疫力は低いため、

成人と比べると食中毒になりやすいと言えます。

とはいえ、高齢者や幼児が生卵を食べないかというと
そうではなく、食べておられる方はたくさんいます。

生卵を食べる高齢者等がたくさんいても、生卵による食中毒は減少していますので、
いかに日本の生卵が安全であるかがうかがえます。

サルモネラ菌による食中毒の潜伏期間と症状について

サルモネラ菌による食中毒は通常8~48時間の潜伏期間を経て発病します。

症状としてはまず悪心および嘔吐で始まり、
数時間後に腹痛および下痢を起こします。

下痢は1日数回から十数回で、3~4日持続しますが、
1週間以上に及ぶこともあります。

治療に関しては発熱と下痢による
脱水の補正と腹痛など胃腸炎症状の緩和を中心に、
対症療法を行うのが原則となっており、

重症例では薬の投与がされます。
参照:NIID 国立感染症研究所

生で食べるのは賞味期限内で適正に保存されたもののみ

生で卵を食べるのは、まず賞味期限内のものに限ります。

卵に設定されている賞味期限は生で食べても良い安全な期間を
表しております。

次に、購入したらすぐに冷蔵庫で保存しているものに限ります。
常温で長期間おいておくと賞味期限内であっても
汚染卵の場合だと、サルモネラ菌が爆発的に繁殖してしまい、
食中毒の原因となります。

そして、ヒビが入っていないことが条件となります。

この条件を満たしている卵であれば、
生で食べてもほとんど問題はありません。

まとめ

日本の卵は出荷前に徹底的に洗浄および殺菌処理が
されていますので、卵の外殻に菌が付着していると言うことは
市販の卵であれば、まずありえません。

個人で飼育している卵の場合は外殻に菌が付着している可能性があるのと、
道の駅などで販売されている卵もそこまで洗浄殺菌されているのか
わかりませんので、控えてください。

卵の内部に菌が存在する汚染卵にあたる確率も
0.003%と極めて低く、仮に汚染卵にあたったとしても
賞味期限内でヒビなど入っていなく冷蔵庫で保存されている場合は、
菌は繁殖しにくく、菌の数も数個程度なので、
それを食べたからといって食中毒になるということはほとんどないでしょう。

一般的にはサルモネラの発症菌量は10万個以上と言われており、
集団感染の事例を見ても菌量は100~1000個と言われています。
参照:滋賀県

ですので、数個の菌を摂取したとしても
サルモネラ菌による食中毒にかかることはほとんどありません。
※ただし新鮮な卵に限ります

ですので、妊娠中であっても
生卵を食べるのは自己責任となりますが、
食べて食中毒になる確率は極めて低いと言えます。

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