杏仁豆腐の原材料はアンズの種の中にある硬い皮に包まれた白い実で、
漢方の世界では「杏仁(きょうにん)」と呼ばれています。
これは妊娠中に食べても大丈夫なものなのでしょうか?
こちらでは妊娠中の杏仁豆腐について紹介致します。
妊娠中杏仁豆腐は食べても良いの?
結論を言うと妊娠中のどの時期においても杏仁豆腐は食べても構いません。
杏仁豆腐の中には杏仁を使用せずアーモンドパウダーやエッセンスを使って
作られているものもあるそうですが、こちらも食べて構いません。
杏仁豆腐の原材料を見てみると、
中国のものは杏仁とゼラチンなのに対して、
日本のものは
砂糖、乳製品、植物油脂、粉あめ、ゼラチン、杏仁霜、糊料(増粘多糖類)、香料、乳化剤、メタリン酸Na
となっています。
気になる成分としては、「メタリン酸Na」が挙げられますが、
日常的に多量に摂取することはないでしょうから、
特に気にしなくても問題ありません。
一応、問題点を書いておくと、
腎臓機能低下の誘発、腎石灰症の発症率が高まるなどの報告あり。
クレア歯科クリニック
となっています。
杏仁豆腐の効果は?
杏仁は中国ではもともと生薬として使われていました。
効果としては「咳を止める作用」があるとされています。
その他、杏仁にはオレイン酸や脳卒中予防に効果のあるパルミトレイン酸が
豊富に含まれています。
オレイン酸は悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールだけを
上げるという理想的な働きをしてくれます。
また、糖質が消化吸収されるのを抑制してくれるため、
血糖値の調整に効果があり、糖尿病の予防に役立ちます。
ですので、杏仁豆腐は妊娠中だけではなく
おすすめのデザートと言えるでしょう。
杏仁豆腐と言えば上に赤い実が乗っていますが
これは「クコの実」といい、薬膳でも使われており、
薬膳・漢方の観点では、肝機能アップや血糖値、コレステロール値を
下げて血液をサラサラにする作用、ビタミンAによる目のケア作用が挙げられます。
ただし、クコの実にはベタインと呼ばれる成分が含まれており、
この成分は早産のリスクが高まると言われているため、
過剰に摂取することは避けてください。
杏仁豆腐の上に乗っているくらいの量でしたら何の問題もありませんので、
気にしなくて結構です。
参照元
どれくらいの量食べても良いの?
杏仁豆腐は主食と言うよりもおやつに分類されるかと思います。
厚生労働省の食事バランスガイドによると
妊娠中のおやつの量は1日200kcal以下という指針が出されていますので、
これを参考にすると、
杏仁豆腐は1人前(150g前後)あたり約90kcalとなっていますので、
2人前程度は食べても良い計算になります。
変にスナック菓子などを食べるよりもよほど健康的なおやつとなります。
とはいえ、砂糖などが含まれていますので食べ過ぎには注意してください。
杏仁豆腐の避けるべき成分は?
杏仁豆腐はメーカーによって原材料が異なります。
レストランなどで出てくる杏仁豆腐はおそらく問題ないと思いますが、
コンビニ等で販売されている杏仁豆腐には様々な成分が含まれていることがあります。
その中で気をつけたいのが、
アルコール
杏仁豆腐の中にはアルコールを使用しているものもあります。
とはいえ、妊娠中はアルコールが全くダメということではないので、
杏仁豆腐に含まれているアルコールの量程度でしたら
気にすることはないのですが、心配な方はアルコールが含まれているものは
避けるようにしましょう。
高フルクトースコーンシロップ
市販の杏仁豆腐には甘味料として高フルクトースコーンシロップが使用されていることがあります。
これは血糖値を急激に上昇させる可能性があるため、
極力控えた方が良い成分となります。
人工甘味料
アスパルテームやスクラロースなど人工甘味料が含まれている物があります。
マウスの実験では、妊娠中のマウスに多量の人工甘味料を
与えたところ、胎児に影響を及ぼしたという報告がありますので、
少量であれば、人間の場合問題はないでしょうが、
心配であれば避けるようにした方が良いでしょう。
参照:くにちか内科クリニック
まとめ
妊娠中のどの時期においても杏仁豆腐は食べても構いません。
クコの実にはベタインと呼ばれる早産を誘発する成分が含まれているものの
多量に摂取しなければ問題ありませんので、
食べても構いませんが、心配であればよけて食べると良いでしょう。
他に人工甘味料が使われているものがあったり、
アルコールが使われているものがあったり、コーンシロップが使われているものがあったりしますが、
どれも過剰に摂取しなければ問題ありませんので、
市販の杏仁豆腐であっても食べても良いです。
心配な場合は、これらが入っていない杏仁豆腐を選ぶようにしてください。