妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
チキンラーメンは食べても良いのでしょうか?
こちらでは妊娠中のチキンラーメンについて紹介致します。
妊娠中チキンラーメンは食べても良いの?
結論を言うとたまに食べる分であれば妊娠中のどの時期においても
食べて構いません。
毎食や毎日になると塩分の摂り過ぎになりますので、
食べ過ぎには注意してください。
たまに食べる程度とはどれくらい?
チキンラーメン1袋に含まれる塩分量はめん2.3g、スープ3.3gで合わせて5.6gとなっています。
18歳以上の女性が1日に摂取しても良い塩分量は
厚生労働省によると6.5g未満とされています。
チキンラーメンをスープまで飲み干すと1日の塩分摂取量である6.5g未満相当の
塩分を摂取してしまうことになります。
ですので、これを毎食食べるとなると
完全に塩分過剰摂取にあたりますし、毎日1食食べたとしても
塩分の摂り過ぎに当たってしまいます。
ですので、例えば1週間に1度など間隔をあけて食べるか、
スープは飲まないなどして3日に1度食べるようにするなど
工夫が必要です。
卵は乗せても良いの?
チキンラーメンに卵を乗せるというのは、
丼にチキンラーメンを入れて卵ポケットに卵を入れて
お湯を注いでラップで蓋をして、3分待つという方法だと思います。
これだと卵の表面にしか熱は伝わりませんので、
ほとんど生の状態となります。
この卵がスーパーなどで売られている卵で、
賞味期限内のもので、ひびなど入っておらず、
冷蔵庫保存されていたものでしたら、ほとんどの場合問題はありません。
推奨は致しませんが、食べることはできます。
生の状態が気になるのであれば、
卵に完全に火を通してから入れると良いでしょう。
この場合、中心部が75度以上で1分以上加熱すれば問題ありません。
塩分を摂り過ぎるとどうなるの?
たまに塩分を摂り過ぎたからと言って特に問題になることはありませんが、
日常的に塩分を摂り過ぎているとむくみの原因になったり、
妊娠高血圧症の原因になります。
妊娠高血圧症になると脳出血のリスクが高まるだけでなく、
意識消失と痙攣の発作が起こる子癇(しかん)という病気のリスクが高まり、
胎盤早期剥離のリスクも上がります。
また、胎盤機能が低下し、胎児への酸素や栄養の供給が低下して、
胎児発育不全や胎児低酸素が起こりやすくなります。
参照:東京ベイ・浦安市川医療センター
塩分を摂り過ぎている場合の対処法は?
第一に食生活を見直すということが大前提になるのですが、
できるだけカリウムを摂取することをおすすめします。
カリウムは体内の塩分を体外に排出する働きがあるため、
カリウムが多く含まれている生の野菜や生の果物などを
積極的に摂り入れるようにしましょう。
コーヒーにもカリウムは多く含まれているため、
1日に1~2杯程度であればOKとする医師も多いため、
日常的に飲むと良いかも知れません。
気になる場合は、カフェインレスコーヒーなども販売されていますので、
そちらを飲むのも良いでしょう。
チキンラーメンと一緒に摂取した方が良いものは?
チキンラーメンの主な栄養は炭水化物となり、
1袋中にタンパク質は8.2g、脂質は14.5g、ビタミンB1は0.61mg、ビタミンB2は0.74mg
カルシウムは278mg含まれています。
足りていない成分としてはビタミンB以外のビタミン類に
食物繊維、タンパク質が少し不足しています。
ですので、一緒に摂り入れたい食事としては
サラダや海藻から食物繊維を。
肉類、ウインナー、卵などからタンパク質を。
食後のデザートとして生の果物を摂取することで
ビタミン類が補えます。
チキンラーメンに入れると良い野菜としては
ほうれん草や小松菜を入れることで鉄分も補うことができます。
このように様々な栄養を摂り入れることにより、
摂取カロリー的にもちょうど良い食事となるでしょう。
まとめ
妊娠中のどの時期においてもチキンラーメンは食べても良いのですが、
塩分が多いためたまに食べる程度にとどめておきましょう。
また、塩分の兼ね合いからスープは極力飲まない方が良いです。
スープを残すことによって1食あたりおおよそ3.3g程度の塩分量で抑えることができます。
それでも塩分摂取量としては多いのですが、
いくらかマシです。
チキンラーメンだけですと栄養が偏ってしまいますので、
野菜や果物、他からのタンパク質なども摂り入れるようにしましょう。