妊娠初期、中期、後期における摂取カロリーを紹介致します。
1日ごとの摂取カロリーに加えて、1日3食とした場合の1食ごとの摂取カロリーも紹介致します。
活動レベルについて
摂取カロリーは活動レベルに応じて変化しますので、
活動レベルがどのようなものか見ていきましょう。
- レベルⅠ 生活の大部分が座位で、性的な活動が中心の場合
- レベルⅡ 座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買い物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合
- レベルⅢ 移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合
このようになっています。
これをもとに妊娠初期・中期・後期の摂取カロリーを見ていきましょう。
活動レベルⅠの場合
活動レベルⅠの場合、
一般的な女性18~29歳で1750kcal
一般的な女性30~49歳で1700kcal
初期(16週未満)+50kcal
中期(16~28週未満)+250kcal
後期(28週以降)+500kcal
となっていますので、
- 妊娠初期の1日の摂取カロリーは1750~1800kcal
- 妊娠中期の1日の摂取カロリーは2000~2050kcal
- 妊娠後期の1日の摂取カロリーは2200~2250kcal
おやつとして200kcal摂取することを考え、それを差し引いて
1食の摂取カロリーを表すと
- 妊娠初期の1食の摂取カロリーは約516~533kcal
- 妊娠中期の1食の摂取カロリーは約600~616kcal
- 妊娠後期の1食の摂取カロリーは約666~683kcal
となります。
活動レベルⅡの場合
活動レベルⅡの場合、
- 妊娠初期の1日の摂取カロリーは2050~2100kcal
- 妊娠中期の1日の摂取カロリーは2250~2300kcal
- 妊娠後期の1日の摂取カロリーは2500~2550kcal
おやつとして200kcal摂取することを考え、それを差し引いて
1食の摂取カロリーを表すと
- 妊娠初期の1食の摂取カロリーは約616~633kcal
- 妊娠中期の1食の摂取カロリーは約683~700kcal
- 妊娠後期の1食の摂取カロリーは約766~783kcal
となります。
活動レベルⅢの場合
活動レベルⅢの場合、
- 妊娠初期の1日の摂取カロリーは2350~2400kcal
- 妊娠中期の1日の摂取カロリーは2550~2600kcal
- 妊娠後期の1日の摂取カロリーは2800~2850kcal
おやつとして200kcal摂取することを考え、それを差し引いて
1食の摂取カロリーを表すと
- 妊娠初期の1食の摂取カロリーは約716~733kcal
- 妊娠中期の1食の摂取カロリーは約783~800kcal
- 妊娠後期の1食の摂取カロリーは約866~883kcal
となります。
参照:厚生労働省
700~800kcalとはどのくらいの量なのか?
一般的な和食として例を挙げると、
ぶりの照り焼き(220kcal)、漬物(15kcal)、ひじき(70kcal)、
味噌汁(33kcal)、ご飯180g(302kcal)
これを足すと640kcalになります。
700kcalでいうと一般的な生姜焼き定食、ミートスパゲティ、親子丼など。
800kcalでいうとカレーライスやピザ(S)など。
定食だと魚の煮物や焼き魚定食で700kcal程度、
魚のフライ定食になると800kcal程度が目安となります。
炭水化物1gあたり4kcal、タンパク質1gあたり4kcal、脂質1gあたり9kcal
となっているため、油ものは必然的にカロリーが高くなる傾向にあります。
摂取カロリーと消費カロリーが同じなら太らない
摂取カロリーと消費カロリーが同じであれば、
ママの体重は増加しません。
赤ちゃんは成長して大きくなっていきますので、
その分の体重は増加していきますが。
厚生労働省の以下のグラフを見て、赤ちゃんの体重増加の目安を把握しておきましょう。
画像引用:日本産科婦人科学会
赤ちゃんの体重増加はママの栄養や赤ちゃんによって異なりますので、
このグラフは平均的な体重として目安として見てください。
まとめ
妊娠中の摂取カロリーは非妊娠時と比べて多くなり、
妊娠初期よりも妊娠中期、中期よりも後期の方が
赤ちゃんに栄養を届けないといけないため、摂取カロリーが増加します。
また、活動レベルによっても消費されるエネルギーが異なりますので、
動けば動くほど摂取カロリーは増加します。
大体の妊婦さんが活動レベルⅡに属するかと思います。