つわり時にココアが飲みたくなるのはなぜ？性別と関係あるの？

2024年9月15日

つわりの時にココアを無性に飲みたくなることは、赤ちゃんの性別に関係があるのでしょうか？

そんなジンクスや体験談を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。妊娠中、特にココアが欲しくなる理由や、つわり時に飲むことで得られる効果、そして妊娠後期に気をつけるべきココアの成分について詳しく解説します。

ココアに含まれるポリフェノールやカフェイン、マグネシウムなどの栄養素は、妊婦さんにとってどのような影響を及ぼすのか？

また、1日にどれくらいのココアを飲んでも大丈夫なのか、過剰摂取した場合のリスクについても触れています。ネットで話題になる体験談や、ジンクスに対する医学的な視点も含めて、妊娠中にココアを上手に楽しむためのアドバイスをまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。

つわり時にココアが飲みたくなるのは性別に関係するのか？

つわりの時期に特定の飲み物や食べ物が無性に欲しくなる経験をした方は多いでしょう。その中でも「ココアを飲みたくなると赤ちゃんの性別に影響があるのでは？」というジンクスがネットでよく見られます。ココアを飲みたくなることが赤ちゃんの性別に影響を与えるという噂ですが、実際のところどうなのでしょうか？

まず結論から言うと、科学的にはココアを飲むことが赤ちゃんの性別に影響を与えるという証拠はありません。このようなジンクスは昔から多くの地域で広まっていますが、信頼できる研究データはありません。つわり時に何か特定のものを欲しがる理由としては、身体が栄養素を必要としていることや、味覚や嗅覚の変化などがありますが、それが性別に影響することは考えにくいです。

① つわり時にココアが飲みたくなる理由

つわり時に「ココアが飲みたい！」という気持ちが強くなるのは、いくつかの理由が考えられます。まず、妊娠中は味覚や嗅覚が非常に敏感になるため、普段は気にしない味や匂いに対して強い好みや嫌悪感が生じます。
また、女性ホルモンの変化により嗜好が変わるというのも一つの要因となっています。

ココアが飲みたくなるのは、以下の要因が関連していると考えられます。

甘さと苦味のバランス：ココアは甘さの中に程よい苦味があり、妊娠中の変化した味覚にピッタリ合うことが多いです。特に、他の食べ物や飲み物が受け付けられなくなった時、ココアの滑らかな口当たりが心地よく感じられることがあります。
マグネシウムや鉄分の不足：妊娠中、特に鉄分やマグネシウムの不足が原因で、これらを含む食品を体が欲しがることがあります。ココアにはマグネシウムや鉄分が含まれているため、つわり時に無意識に摂取しようとしている可能性も考えられます。
体を温める効果：温かい飲み物は、妊娠中のつわりによる寒気や体調不良を和らげる効果が期待できるため、ココアが飲みたくなることがあります。特に冬の時期などは、ホットココアが胃腸に優しく、リラックス効果も得られます。

② ココアを飲みたくなることと赤ちゃんの性別のジンクス

ネット上では「ココアを飲みたくなると女の子が生まれる」といったジンクスがしばしば見受けられます。これは、昔からある「甘いものを欲しがると女の子、しょっぱいものを欲しがると男の子」という噂の一環として広まっています。

しかし、医学的な観点から見て、こうしたジンクスに根拠はありません。赤ちゃんの性別は、受精時に決まるものであり、妊娠中の食生活や嗜好が性別に影響を与えることはないとされています。それでも、妊娠中のこうした話題は多くの人が興味を持つため、SNSやブログなどで多くの体験談が語られています。

妊婦さんにとっては、こうしたジンクスを楽しむのも妊娠ライフのひとつの楽しみですが、赤ちゃんの性別についてはエコー検査などの確実な方法に頼るのが最も正確です。

ですが、このようなジンクスで性別がどちらかな？と考えたり話し合ったりすることは
幸せな人と気になりますので、ジンクスを信じることは良いことだと考えます。

③ ネット上での反応・体験談：ココアと性別の関係

ネット上には実際に「ココアばかり飲んでいたら女の子だった」「ココアが無性に飲みたくなったけど、男の子だった」といった体験談が多く見られます。これらの体験談はジンクスを信じて楽しむ人がシェアしているケースが多いですが、科学的な裏付けがあるわけではありません。

例えば、ある妊婦さんのブログでは「つわりの時期にココアしか飲めなくなり、女の子が生まれました！」という喜びの声が投稿されています。一方で、別のSNSでは「ココアが毎日欠かせなかったけど、結果は男の子だった」といった意見もあり、ココアの嗜好と性別には一貫性が見られません。

これらの体験談は、あくまで個々のケースであり、ジンクスの域を超えるものではありません。ただ、妊娠中に楽しみながら過ごすための一種の娯楽として、こうした話題に興味を持つこと自体は悪いことではありません。

つわり時にココアを飲む効果はあるの？

つわり中は食欲が落ちたり、特定の食べ物しか受け付けなくなったりすることがよくあります。そのため、ココアのような甘くて飲みやすいものが欲しくなるのは自然なことです。しかし、妊娠中にココアを飲むことがつわりに対してどのような効果を持つのか気になる方も多いでしょう。ここでは、ココアがつわりの症状を軽減する可能性や、ココアの栄養成分が妊娠中にどのように働くのかを詳しく見ていきます。

① ココアがつわりに与える影響とは？

ココアがつわりに対してどのような影響を与えるのか、具体的に考えてみましょう。まず、ココアには以下のような特徴があり、つわり中の体に良い影響を与えることがあります。

胃に優しい飲み物：つわりの際には、食欲がなくなるだけでなく、吐き気や胃のむかつきを感じることがよくあります。ココアは、胃を刺激しにくい飲み物であり、特に温かいココアは胃腸をリラックスさせる効果が期待できます。温かい飲み物を少量ずつ飲むことで、胃のむかつきを和らげ、吐き気を軽減できることがあります。
糖分によるエネルギー補給：つわりがひどい時期には、食事を摂ることが難しく、エネルギー不足に陥りがちです。ココアは自然な甘さがあり、適度な糖分を含んでいるため、すばやくエネルギーを補給することができます。糖分を適度に摂取することで、体力を保ち、つわりの辛さを少しでも軽減できるかもしれません。
気分転換になる香り：ココアにはリラックス効果のある香りがあり、つわりによるストレスや不安を和らげる助けになります。特に甘い香りはリラックス効果が高く、気分が落ち込んだときや不安が強いときには、少しのココアが気分転換になることもあります。

ただし、ココアは万能薬ではなく、つわりのすべての症状を解消するものではありません。個人差が大きく、ココアが合わない方もいるので、自分の体調と相談しながら適度に摂取することが大切です。

② つわり時にココアを飲んでも大丈夫？1日に飲める量は？

つわり中にココアを飲むこと自体は基本的に問題ありませんが、妊娠中はカフェインや糖分の摂取量に気をつける必要があります。ココアにも少量のカフェインが含まれており、過剰摂取すると胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。では、どれくらいの量が適切なのでしょうか？

1日に飲むべきココアの量：一般的には、カフェインの摂取量を1日あたり200mg以下に抑えることが推奨されています。ココア1杯には、約10mg～20mgのカフェインが含まれていますので、ココアを飲む場合は1日に2～3杯程度までに抑えると良いでしょう。
糖分にも注意が必要：ココアには甘さが含まれているため、糖分の摂取量にも注意が必要です。特に市販の甘いココアは糖分が多く、1日に多く摂り過ぎると血糖値の急上昇を引き起こす可能性があります。できれば無糖のココアを選び、甘さを調整することで糖分の摂取量をコントロールしましょう。
体調によって調整することが大切：つわりの症状や体調は個人差が大きいため、ココアを飲んで気分が良くなる方もいれば、逆に気持ち悪くなる方もいます。ココアを飲むことでつわりが軽減されるかどうかは体調次第なので、無理せず少量から試し、自分に合った量を見つけることが大切です。

③ ココアしか摂取できない場合の注意点と対策

つわりがひどい時期には、食事ができず、ココアや他の飲み物しか摂れないという方もいるでしょう。そんな場合、栄養が偏ってしまうことが心配になります。ココアだけで一時的に過ごす場合の注意点と、どう対策すれば良いのかを考えてみましょう。

栄養バランスに気をつける：ココアはエネルギーを補うことはできますが、ビタミンやミネラルなどの栄養素は十分に含まれていません。そのため、サプリメントや栄養補助食品を摂るなど、他の方法で栄養を補うことが必要です。特に妊娠中は葉酸や鉄分、カルシウムなどが重要ですので、これらの不足に気をつけましょう。
水分補給を忘れずに：ココアは甘くて飲みやすい一方で、水分が不足しがちです。つわりで食事ができなくても、十分な水分を摂取することが大切です。ココア以外にも、無糖のハーブティーや水などを適宜摂るようにしましょう。
ココアに栄養をプラスする：もしココアしか摂取できない場合は、栄養価を上げる工夫をしてみましょう。例えば、ココアに豆乳や牛乳を加えることで、タンパク質やカルシウムを補うことができます。ナッツやバナナなどの果物を加えることで、ビタミンやミネラルも一緒に摂取できます。

つわりが収まって食欲が戻ってきたら、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。ココアに頼り過ぎず、体調に合わせて栄養を摂る工夫をしましょう。

ココアに含まれる栄養素と妊娠中への影響

ココアにはさまざまな栄養素が含まれており、妊娠中の体に良い影響を与える一方で、摂取量には気をつける必要があります。特に妊娠中はバランスの取れた食生活が求められるため、ココアの成分について正しい理解を持つことが重要です。ここでは、ココアに含まれる栄養素とその効果、妊娠中におけるリスクについて詳しく見ていきます。

① ココアに含まれるポリフェノールのメリットと妊娠後期のリスク

ココアには抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールは体内の酸化を抑え、生活習慣病の予防や老化防止に効果があるとされています。妊娠中にポリフェノールを適度に摂取することは、母体の健康維持に役立つかもしれませんが、摂取量には注意が必要です。

ポリフェノールのメリット
ポリフェノールは妊娠中に多くのメリットをもたらします。たとえば、ポリフェノールは血液をサラサラにし、血流改善を助けることで、むくみや冷え性を和らげる可能性があります。さらに、妊娠中に増える酸化ストレスを抑えることで、健康的な体を保つサポートをします。
妊娠後期に注意が必要な理由
しかし、特に妊娠後期（妊娠初期はおそらく問題ない）においては、ポリフェノールの過剰摂取に注意しなければなりません。研究によると、ポリフェノールを500mg～1000mg日常的に摂取している場合、胎児の動脈管早期収縮につながるリスクがあるとされています。胎児の動脈管は、生まれる前の血液循環に重要な役割を果たしており、早期に収縮することで、胎児の健康に悪影響を与える可能性があるのです。
妊娠後期における摂取量の目安
妊娠後期には、ポリフェノールの摂取量を減らすことが推奨されています。ポリフェノールが豊富に含まれている食品（緑茶、赤ワイン、ココアなど）は適度に抑えることが望ましいです。ココアはおいしく栄養価も高いですが、過剰に摂取するとリスクがあるため、特に妊娠後期には意識的に摂取量をコントロールすることが大切です。

参照：中国デジタル新聞

② 妊娠中に注意すべきココアのカフェイン量

ココアにはカフェインが含まれていることも見逃せません。妊娠中のカフェイン摂取は胎児に影響を与える可能性があるため、摂取量には細心の注意を払う必要があります。

カフェインの影響と1日の摂取量
妊娠中に推奨されるカフェインの摂取量は1日200mg以下とされています。カフェインは胎盤を通過し、胎児の体内に蓄積されやすい物質です。胎児はカフェインを分解する能力が未発達なため、蓄積することで成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、カフェイン摂取は少量に留めるべきです。

ココア1杯に含まれるカフェイン量は約10mg～20mg程度ですが、コーヒーや紅茶など他の飲み物と合わせて摂取することを考えると、1日に飲むココアの量は2～3杯に抑えるのが望ましいでしょう。

カフェインを避ける方法
もしカフェインの摂取が心配な場合、ノンカフェインのココアやホットチョコレートを選ぶこともひとつの方法です。また、他のカフェイン含有飲料を控えることで、安心してココアを楽しむことができるでしょう。
カフェイン摂取の注意点
カフェインの過剰摂取は、妊婦自身だけでなく胎児の成長に影響を与える可能性があるため、ココアを含めた全体的なカフェイン摂取量を常に意識することが大切です。ココアはカフェイン量が少ないため、他の飲み物と比較しては安全性が高いですが、妊娠中は慎重な姿勢が求められます。

参照：厚生労働省

③ ココアに含まれるマグネシウムや鉄分の効果

ココアには、妊娠中に重要なミネラルであるマグネシウムや鉄分も含まれています。これらの栄養素は、妊娠中の体調維持や胎児の成長に重要な役割を果たしています。

マグネシウムの重要性
マグネシウムは筋肉や神経の働きをサポートするミネラルで、妊娠中のストレス軽減や筋肉のけいれん防止に効果があります。特に妊娠中期から後期にかけては、足のつりや疲れやすさを感じやすくなることがあり、マグネシウムを適度に摂取することでこれらの症状を和らげることが期待できます。
鉄分の重要性
妊娠中の鉄分不足は貧血を引き起こしやすく、母体と胎児の健康に悪影響を与える可能性があります。ココアに含まれる鉄分は微量ではありますが、日常的に摂取することで、貧血予防に役立つことがあります。また、鉄分が不足すると胎児の成長にも影響が出るため、妊娠中の鉄分補給はとても大切です。
栄養補給の工夫
ココアだけで必要なミネラルを全て補うことは難しいため、他の栄養素を含む食品と組み合わせて摂取することが効果的です。例えば、カルシウムや葉酸を多く含む食事を心がけ、バランスの取れた栄養摂取を目指しましょう。また、ココアに豆乳や牛乳を加えることで、タンパク質やカルシウムも一緒に摂取できるため、栄養価を高めることができます。