妊娠中は何かと気をつけなければいけない時期ですが、
おやつカルパスは食べても良いのでしょうか？トキソプラズマやリステリア菌が心配ではあります。
こちらでは妊娠中のカルパスについて紹介致します。
妊娠中カルパスは食べても良いの？
結論から言うとおやつカルパスは妊娠中に食べても構いません。
株式会社ヤガイを見てみると、カルパスは食品衛生法に基づき、製品中心部の温度を
63℃で30分以上加熱していると回答しています。
参照：株式会社ヤガイ
トキソプラズマはこの加熱により死滅しますし、リステリア菌などの細菌に関しても
死滅しますので、安心して食べることができます。
ただし、塩分が多いため食べ過ぎには注意してください。
量はどのくらい食べても良いの？
まず、妊娠中の1日の塩分摂取目標量を見てみると、
厚生労働省では18歳以上の女性の塩分摂取目標量を6.5g未満と定めています。
1日3食食べるとして1食に2gの塩分を摂取したとすると、
おやつで摂取できる塩分は0.5g未満となります。
おやつカルパスに含まれる塩分を見てみると、1本（3.4g）あたり0.1gの塩分が含まれています。
参照：食材デポ
ですので、1日に食べても良いおやつカルパスの量は厳密に計算すると4本ということになります。
とはいえ、日常的に塩分を過剰摂取していなければ問題にはなりませんので、
塩分に日頃気をつけていればもう少し食べても問題ないでしょう。
添加物は大丈夫なの？
おやつカルパスの添加物を見てみると、
調味料（アミノ酸）、リン酸塩（Na,K）、pH調整剤、酸化防止剤（V.C）、くん液、紅麹色素、保存料（ソルビン酸）、発色剤(亜硝酸Na）
引用：株式会社ヤガイ
となっており、すすんで食べた方が良いという食品ではありませんが、
過剰に摂取しなければ問題になることもありません。
むしろ塩分の方が気になります。
一応書きますが、おやつカルパスに含まれる添加物の中で
・リン酸塩 過剰摂取すると、カルシウムの吸収を阻害し、骨がもろくなったり
腎臓に負担がかかったり、血管が痛むなどの問題を引き起こす可能性があります。
・亜硝酸ナトリウム 亜硝酸ナトリウムは発色剤としてハムやソーセージなどに使われていることが多い添加物で、
亜硝酸ナトリウムは毒性が強く、食肉に含まれるアミンという物質と結びついて、ニトロソアミン類という発がん性物質に変化することによって、
摂取し続けると、がんになる可能性が高まると懸念されています。
厚生労働省が認めている亜硝酸ナトリウムの1日の摂取許容量は、
0.06mg以下×体重（kg）/日となっており、体重が50kgの場合1日に3mg以下まで摂取しても良い計算になります。
おやつカルパスはハムやソーセージと違いひとつがとても小さいので、毎日数本食べたところで問題になることはありません。
しかし、気になる方はカルパスをはじめハムやソーセージの摂取は極力控えた方が良いかもしれません。
塩分を過剰摂取するとどうなるの？
1日や数日程度塩分を過剰摂取をしても問題になることはないのですが、
日常的に塩分を過剰摂取しているとむくみの原因や妊娠高血圧症の原因になります。
妊娠高血圧症になると胎児の発育不全や胎児機能不全になる可能性があり、
ママの症状としては脳出血やけいれん発作になる可能性があります。
ですので、妊娠中だけではありませんが、塩分の摂り過ぎには注意しましょう。
塩分を過剰摂取している場合の対処法は？
塩分を摂り過ぎている場合は生活習慣を見直すことが前提となるのですが、
その他に、カリウムを医師から制限がかけられていない限り積極的に取り入れると良いです。
カリウムは体内の塩分を体外に排出する働きがあるため、高血圧やむくみ対策になります。
カリウムが多く含まれているものとして、
生の野菜や生の果物が挙げられます。
また、コーヒーにも多くのカリウムが含まれていますので、
カフェインを完全に断っていない場合は1日1杯程度のコーヒーを飲むことで
塩分対策ができます。
なお、カリウムの1日の摂取目標は厚生労働省の｢日本人の食事摂取基準（2020年版）｣によると、
女性は2600mgとされており、目安としては2000mgとされています。
カリウム含有量を見てみると100gあたりとなってしまいますが、
ほうれん草 690mg
ブロッコリー 460mg
西洋かぼちゃ 450mg
れんこん 440mg
にんじん（皮付き）300mg
かぶ（皮付き）280mg
白菜 220mg
トマト 210mg
きゅうり 200mg
干しアンズ 1300mg
ドライマンゴー 1100mg
干し柿 670mg
アボカド 590mg
バナナ 360mg
キウイフルーツ 300mg
温州みかん 150mg
他に
さわら 490mg
まだい 440mg
かつお 430mg
紅鮭 380mg
牛モモ肉（赤身）360mg
豚モモ肉（皮下脂肪なし）360mg
など動物性食品からも摂取することができます。
ただし、カリウムは水溶性のためゆでこぼしたりすると水に流れ出てしまいますので、
野菜などを茹でるときは注意が必要です。
カルパスと合わせて食べたいものは？
妊娠中の1日のおやつの量は厚生労働省の食事バランスガイドによると
200kcal以下が推奨されています。
おやつカルパス1本のカロリーは16kcalで、これを1日4本までは食べても良い計算ですから
64kcalとなります。
残り約140kcalは摂取できますので、他からも栄養を摂取した方が良いでしょう。
で、一緒に食べた方が良いものとしては果物やヨーグルトなどの乳製品、
ナッツ類は栄養が豊富に含まれていますので、一緒に摂取した方が健康的です。
他社のカルパスは？
他社のカルパスを見てみると、なとりからでているジャッキーカルパスや伊藤ハムからでているおつまみドライカルパスなどが挙げられますが、国産で｢非加熱食肉製品｣と書いてなければ、日本の食品衛生法に基づいてしっかりと加熱されていますので、安心して食べることができます。
また、添加物に関しても過剰に食べなければ許容量を超えることはないので心配いりません。
まとめ
おやつカルパスは完全に寄生虫や菌が死滅する加熱を行なっていますので、
妊娠中でも安心して食べることができます。
しかし、添加物も含まれていることは事実なので、気になる場合は控えるようにしましょう。
また、塩分も多く含まれていますので、1日に食べたとしても数本程度でとどめておく方が無難です。
カルパスだけがおやつですと、摂取する栄養やカロリーに偏りが見られる可能性があるため、
カルパスと一緒に果物や乳製品、ナッツ類など栄養が豊富なものと一緒に食べると良いでしょう。
