妊娠中モンスターエナジーは飲んでも良いの?カフェインは?

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妊娠中は何かと気をつけなければいけない時期ですが、
モンスターエナジーは飲んでも良いのでしょうか?カフェインが気になるところです。
こちらでは妊娠中のモンスターエナジーについて紹介致します。

目次

妊娠中モンスターエナジーは飲んでも良いの?

結論を言うと、どの種類にも高麗人参エキスが入っているため、カフェインどうこうの問題ではなく
飲まないことを推奨します。


妊娠中の朝鮮ニンジンの経口(口から)摂取は、安全ではない可能性があります。朝鮮ニンジンに含まれる化学物質が、動物で先天異常を引き起こすことが明らかになっています。
引用:厚生労働省eJIM

というように、動物実験において先天異常を引き起こすことが明らかになっているからです。
どれくらいの量を投与したのかはわかりませんが、異常が明らかになっている以上、少量でも摂取しない方が無難でしょう。

カフェインについて

高麗人参エキスが含まれているため、飲まない方が良いのですが、
一応カフェインの話もしておきます。

モンスターエナジーには1本355mlあたりにカフェインが142mg含まれています。
妊娠中はカフェインを控えるように言われていますが、
完全に断つ必要はなく、世界保険機関(WHO)では1日のカフェイン摂取量は300mgまで。
英国食品基準庁(FSA)では1日200mgまで。
カナダ保健省(HC)では300mgまでと基準が設けられております。
参照:厚生労働省

日本では上記の国のように基準は設けられておりませんが、
多くの医師は1日にコーヒーを1~2杯程度なら問題ないとしています。

コーヒー1杯につき、種類や量にもよりますが、100mgのカフェインが入っていますので、
2杯で200mgのカフェインと言うことになりますので、英国食品基準庁と同程度と言うことになります。

ですので、カフェイン的に言うとモンスターエナジーは1日1杯飲んでも問題はないということになります。

ただ、先ほども言いましたが高麗人参が含まれているため飲むのは控えてください。

モンスターエナジー以外のエナジードリンクは?

有名なところで言えば、レッドブルが挙げられますが、
こちらは1本250mlあたりカフェインは80mgで、高麗人参のように摂取を控えた方が良い成分も特に入っていないため
飲んでも構いません。

ただし、他からのカフェイン摂取のことを考えると(お茶や紅茶など)1日1本でとどめておいた方が良いでしょう。

次にZONEというエナジードリンクですが1本400mlあたり150mgのカフェインが含まれています。
こちらも妊娠中に控えた方が良い成分(カフェインを除く)は含まれていませんので、飲んでも構いません。

カフェインを過剰に摂取するとどうなるの?

妊娠中にカフェインを過剰に摂取すると、胎児の成長や発達に影響を与える可能性があり、
妊娠初期では流産や低出生体重児のリスクが高くなると報告があります。

流産に関してはスウェーデンの研究で、1日に500mg以上(コーヒー約5杯分)のカフェインを
摂取すると、流産率が2.2倍に増加したという報告があります。
参照:レディースクリニックなみなみ

ですので、過剰に摂取することは控えてください。
これは1日でも過剰に摂取するとこのようなリスクを負うことになりますので、気をつけましょう。

カロリーゼロには気をつけて

モンスターエナジーにしてもレッドブルにしてもカロリーゼロ商品が販売されています。
カロリーゼロ商品にはスクラロースなどの人工甘味料が含まれています。

少量であればおそらく問題はないと思われますが、動物実験においては胎児に影響が出ていますので、
紹介しておきます。

カルガリー大学のライマー教授の実験によると


「この研究において私たちは、妊娠中に低カロリーの甘味料、特に人工甘味料のアスパルテームまたは天然甘味料のステビアを摂取すると、腸内細菌と子孫の肥満リスクにどのように影響するかを調べることに関心がありました」。

実験では妊娠中のラットにアスパルテーム、ステビア、または普通の水を与え、出産後に仔の体重を測定しするとともに腸内微生物叢を調査した。

驚くべきことに、甘味料はラットの母親に対する影響はごくわずかだったものの、仔には有意な影響があった。甘味料を与えられた母親から生まれた仔は、体重が多く、体脂肪率が高くなっていた。腸内微生物に重要な変化が見られ、具体的には、プロピオン酸と酪酸を生成する微生物が増加し、乳糖を発酵させる種は減少していた。腸内細菌叢におけるこれらの変化は、仔の体重増加を引き起こした可能性があるという。
引用:LINK de DIET

あくまでラットの実験での結果なので、人間にそのまま当てはめることはできませんが、
人工甘味料は胎盤を通して胎児に移行することがわかっています。

他にも米国の国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)の研究チームの実験によると


妊娠・授乳中の母マウスに人工甘味料スクラロースとアセスルファムKを摂取させたところ、子マウスの代謝に対して悪影響を及ぼし、マイクロバイオーム(細菌叢9))が変化したと発表しました(Frontiers in Microbiology 2019年6月)。

 研究チームは、妊娠・授乳中の母マウスにスクラロースとアセスルファムKの混合液を、ヒトにおける1日摂取許容量に相当する量、その2倍量、水の3群に分けて投与し健康影響を検証した。母マウス(n=31)は血液、母乳、糞便、尿、子マウス(n=226)は血液、糞便、尿を解析した。子マウスを解析したところ、スクラロース、アセスルファムKは共に胎盤と母乳を通してマウスに移行することが確認された。これは以前より報告されていたことではある。

 人工甘味料を1日摂取許容量の2倍量摂取した母マウスは、人工甘味料の摂取量が1日摂取許容量である母マウスと比べ、代謝変化が非常に大きかった。また、子マウスの肝機能も影響を受け、血液中の毒素を分解する働きは衰え、腸内の細菌代謝物が劇的に変化した。腸内細菌の変化は2型糖尿病や肥満に類似し、インスリン分泌、炎症、腸内細菌の変化を引き起こす糖の影響が拡大し、脂肪の蓄積を促し、2型糖尿病を誘発することが認められた。
引用:くにちか内科クリニック

こちらもマウスの実験になり、さらに許容量の2倍の人工甘味料を投与しているので、
参考程度にしかなりませんが、明らかに胎児に影響が出ているので、気をつけるに超したことはありません。

エナジードリンクを飲んだらおやつは控えるように

例えばレッドブルを飲んだとします。
それだけで、1本250mlあたり115kcalものカロリーを摂取することになります。

妊娠中の1日のおやつは厚生労働省の食事バランスガイドによると200kcal以下が推奨されていますので、
レッドブルを飲んだ日は、おやつの食べ過ぎに注意してください。

たまにおやつを食べ過ぎたとしても特に問題はないのですが、
日常的におやつを食べ過ぎていると肥満や妊娠糖尿病の原因になりますし、
肥満になると妊娠高血圧症のリスクも高まるだけでなく、出産時に難産になったり
帝王切開での出産になる可能性が高くなります。

まとめ

モンスターエナジーには1本あたり142mgのカフェインが含まれており、
カフェインだけを見ると妊娠中でも飲むことが出来るのですが、
モンスターエナジーには高麗人参エキスが含まれています。

どれくらいの量の高麗人参を摂取すると胎児に影響が出るのかはわかりませんが、
胎児にリスクが伴う可能性があるため、飲むのは推奨できません。

ただし、レッドブルやZONEのゼロカロリーではないものについては
飲んでも構いません。

とはいえ、カフェインが多く含まれていますので、
他からのカフェイン摂取に注意する必要があります。

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